2009年11月19日木曜日

片頭痛

●脳の状態
脳の血管が拡張して、周囲の神経を刺激している状態。

●症状
ズキズキと脈打つ痛み。悪心や嘔吐を伴う場合もある。
長い場合は2、3日痛む。

●片頭痛を誘因する因子
 ストレス、緊張、緊張からの解放、月経、肩こり、アルコール、
気候(季節の変わり目や梅雨時、低気圧がやってくるときなど)、
寒温の差、まぶしい光、騒音、アルコール、空腹、寝すぎ、
睡眠不足、タバコの臭いなど。複数の要素が重なる場合も多い。
また、遺伝的な傾向がある。

●月経周期による片頭痛
 エストロゲンが急激に減少することで起こる。
そのため、月経2日前や月経中に起こりやすい。

●頭痛によい食べ物
ビタミンB2を豊富に含む、玄米、納豆、豚肉、緑黄色野菜。
マグネシウムを豊富に含む、豆腐、落花生、ひじき、のり。
バランスのよい食事を心がけ、その食事に上記を加えていく
「+(プラス)式」食生活にするとよい。
効果を急がず、長い目で自分の食生活を考えること。

●対処方
・外部の刺激をできるだけ避け、痛みが和らぐのを寝て待つ。
・こめかみや痛い部分を冷やす(冷やしタオルなど)。

●カフェイン中毒による頭痛
 カフェインは神経を興奮させ、血管を収縮するので、
カフェインの入ったコーヒーなどを飲むと痛みが和らぐ場合がある。
 しかし習慣的に多量に摂取すると、体内のカフェインがきれた
ときに禁断症状として急に血管が拡張して頭痛が起こることがある。
 つまり摂取し続けないと飲んでいない状態のときに頭痛が起こる
ようになってしまう。
 コーヒーなどは1日に1~2杯程度にとどめよう。

●薬物乱用頭痛
 毎日のように鎮痛薬を飲んでいると、脳が痛みを感じやすくなり、
かえって頭痛がひどくなってしまう。それも連日つらい頭痛が続く
ようになるのが薬物乱用頭痛。
 週に2日以上飲む、または1ヶ月に10日以上服用する、という状態が
3ヶ月以上続いたら、できるだけ早く頭痛専門医に相談すること。

●何かを診察すればよいか
・神経内科、脳神経外科
・頭痛専門外来

(参)頭痛をなんとかしたい!解消&予防 五十嵐久佳(西東社/2008年)